
近年、街づくりと商業をめぐる状況として、商業機能の郊外化の進展 や、都市間競争の進展などにより、都市中心部での「商業の空洞化」が目立っ ている。このことは、戦後このかた、ひき続いて進展してきた核家族化、モー タリゼーション等の社会環境の変化や、大型商業資本による、郊外住宅地にお ける低価格大型店舗の全国チェーン展開等の外的要因が考えられる。また、内 的要因としては、小規模小売業の経営者の高齢化、後継者不足、資金難等があ げられる。 関西の卸売・小売業の商店数は、1991年で42万2,500店で、239万人が働き、年 間143兆円の売上げがある。