サイバー関西プロジェクトとは

サイバー関西プロジェクトは、先進的なインターネット技術の開発、実証実験を進める産官学共同コンソーシアムです。

サイバー関西プロジェクトは1995年に開催されたAPEC大阪会議の際に構築されたAPECインターネットシステムの構築・運用に関わったメンバーが中心となり1996年結成され、現在では加盟30組織を超えるコンソーシアムとして成長してきました。

サイバー関西プロジェクトでは、先進的なインターネット技術の研究開発、実証実験の実施、技術の商用化に向けた試験運用、さらに、地域社会におけるインターネット技術の利用促進などを行ってきました。

プロジェクトでは、国内の多くの企業との共同研究推進、経済産業省が推進するNGI構想、総務省が推進するJGN基盤環境実験、次世代インターネット研究コンソーシアム(JAIRC)への加盟、米国Internet2コンソーシアムとの協力関係の締結を進めてきました。さらに、国連の地球気候変動枠組み会議(UNFCCC COP)への技術協力など、活動も関西に限定されることなく、その活動を国内外に広く展開しています。

サイバー関西プロジェクトの多くの活動は、プロジェクトか構築運営する実験ネットワークで行われています。サイバー関西プロジェクトの実験ネットワークは、大阪、 京都、神戸、奈良に分散した研究拠点を広帯域ネットワークで接続したインターネット環境を構築しています。これにより、マルチメディア関連技術の実証研究を円滑に実施することが可能となっています。また、WIDEプロジェクトなどの国内外のインターネット関連プロジェクトとの相互接続環境も構築されており、他のプロジェクトと連携して大規模な実証実験を実施し、数多くの成果を上げています。

1997年京都、 そして、1998年ブエノスアイレス(アルゼンチン)で開催された国連の地球気候変動枠組み会議におけるインターネットを使った会議中継とビデオアーカイブの提供などの活動は、初期のサイバー関西プロジェクトにおける主要な成果の一つです。

毎年甲子園で開催される全国高校野球大会のインターネット中継では、大量トラフィックの制御技術の実証につとめてきました。

サイバー関西プロジェクトでは、インターネットにおける先進的アプリケーションの開発と商用化の加速、さらに、先進的アプリケーションを支えるための基盤技術開発を積極的に進めています。