歴史街道

関西では、大規模プロジェクトや、種々の開発事業等が推進されている一方、 歴史文化遺産を保全しつつ、地域社会の開発、ひいては、地域住民の健康、余 暇づくりに寄与しようという歴史街道計画が、関西8府県の官民が一体となっ て推進されている。

我が国は、戦後現在の経済大国になる過程で、効率性、経済性重視の大きな流 れの中で、ややもすれば歴史文化資源が十分に活かされないまま、景観の破壊 や、文化的、社会的に画一化された地域形成が進められてきたきらいがある。

関西は、京都、奈良、大阪、神戸をはじめとする多くの歴史都市に、日本の国 宝の半数以上が集積しており、「歴史文化の宝庫」と呼ぶにふさわしい地域で ある。

歴史街道計画では、これらの歴史文化資源を特徴あるルートでグルーピングし ている。神話ゆかりのふるさと「伊勢」、古代国家発祥の地「飛鳥」、奈良時 代、シルクロードを通って伝えられた大陸文化が花開いた「奈良」、平安〜室 町時代、日本独自の文化が醸成された「京都」、江戸時代、活気あふれる町人 文化が生まれた「大阪」、明治の開港以降、国際社会の窓口となった「神戸」 を結び、日本歴史を時代の順にたどることのできるメインルート、そして、城 郭や古道、民話・伝説などそれぞれの地域の特徴を活かした8本のテーマルー トである。

これらルートを軸に、日本の歴史文化とそれを育んできた日本人のこころを世 界に向けて発信し、個性豊かな地域形成を推進していくことを目標に種々の事 業を展開している。