●国際交流への取り組み

関西に住む外国人の心の拠り所となっているのは、各地にある国際交流協会や 国際交流センターなどである。ニュースレターによる情報提供、日本語講座の 開催、地域住民との交流など、異国に住む外国人の生活の種々の面で色々なサ ポートを行っている。

大阪市の大阪国際交流センターでは、これまでアジアの文化を紹介する「大阪 アジアフェスティバル」を開催し、またホームステイの受け入れ家庭の斡旋な ども行っている。

大阪府国際交流財団でも英文の関西情報冊子「OFIXReport」を定期的に発行 し、毎年10月には、「国際協力の日」記念事業を行って, 大阪在住の外国人 の手助けをしている。また外国からの観光客に対して、通訳の奉仕を行うSGG クラブなどのボランティア・グループは関西各地に組織化されている。

京都市国際交流協会は、60ヵ国の外国語辞書を備える国際交流会館を拠点に、 世界各国の文化、学術情報が入手できるアクセス網を充実させるとともに、外 国の文化に触れる講座を開き市民との交流に努めている。兵庫県ではアジア 太平洋青少年演劇祭を開催、神戸国際コミュニティセンターや神戸国際交流プ ラザでは、国際交流ボランティア活動が行われるとともに、外国人向けの日 本文化紹介センターや各国料理のクッキングサロンなどが開催されている。 ユニークな交流事業としては、滋賀県のLCC国際交流プログラムがある。ミ シガン州のランシング・コミュニティ・カレッジの学生が、琵琶湖上に運行 する観光船での実習を通じて、日本語や日本文化を学び、日米双方の相互理 解と文化交流を図るというもので、このプログラムは、今日まで、10年以上 続いている。