●国際会議場

京都市には、「国立京都国際会館」(敷地面積157,000m2)が1966年オープン し、毎年大小の国際会議・国内会議が開催されている。建物全体は、日本古来 の合掌造りを模した斬新なデザインで、内部も2,000人収容のメインホールは、 同時通訳7ヵ国対応できるほか、約100の会議室、3,000m2のイベントホールな ど第一級の施設が整備されている。美しい自然に囲まれた環境も好評で、毎年 のように大きな国際会議がここで開かれている。

神戸市にも1981年、ポートアイランドに、国際会議場、展示場、ホテルからな る「神戸コンベンションセンター」が設立された。その中の「神戸国際会議場」 (地上5階、地下1階の計約17,000m2)は、6か国語同時通訳やテレビ中継、音 響調節などの設備があり、大会議場をはじめ、コンサートなどにも利用できる メインホール、分科会などに使える中小会議室も併設している。

大阪市には、都心の中之島に「大阪国際会議場」の建設が決まっている。 3,000席の大会議場を中心に中小の会議室が25室、約3,000m2の展示場が設けら れる予定で、情報通信システムなどの先端技術により、新しい会議形態にも対 応できるように計画されている。「世界都市・大阪」の国際交流・情報受発信 の中核施設として、1999年11月以降の完成を目指している。このほか、会議場 施設としては現在大阪市には大阪国際交流センターが、大阪府吹田市には千里 ライフサイエンスセンターがある。

さらに奈良県には奈良県新公会堂があり、年間20件余りの国際会議が開催され ている。能舞台を備え付けた会議場で、その立地する奈良公園の景観のすばら しさと、日本建築美を踏襲した建物は、会議参加者より高い評価を受けている。